油圧工具の西田製作所

京都で創作ものづくり

■ 昭和8年2月
西田藤太郎(とうたろう)が、機械商社 碌々商会(東京都 品川)に勤務の傍ら、神田の電機学校(現在、東京電機大学)夜間学校にて機械技術を取得。帰郷後、寺内製作所(京都市伏見区)を経て、独立。個人経営 西田製作所を創業。

昭和9年1月
軍用艦の大型ネジを製作するターレット旋盤を開発。高品質で、最盛期はプレミア付販売される。 

■ 昭和13年4月
当時珍しい赤レンガ製の第二工場(825㎡)新設。京都の近代機械工場の先駆け。

昭和14年2月
第三工場(5000㎡)の新設と同時に、㈲西田精機工作所に改名。資本金11万円、社員数150名。 
昭和16年12月
大東亜戦争勃発。軍需設備関係が進捗。当時の満州国にも多量に輸出。

■ 昭和17年6月
舞鶴海軍工廠の管轄下、軍需関連施設に指定。

■ 昭和19年9月
航空機部品製造部門を疎開計画の用地視察時、香川県多度津にて初代社長没。

■ 昭和20年8月
終戦。軍需指定工場のため閉鎖。

■ 昭和23年5月
西田力夫が、西宮市 甲陽工業専門学校(現甲陽学院高等学校)を卒業後復興。再操業初期は民需関係(醸造、歯科診療設備、運搬、木工機械 ジャッキ)の部品製造。グローバルな電気部品メーカーの創業時より、各種工場設備品を納入。特にセラミック材料の撹拌機に特化して製造。


■ 昭和34年3月頃
自社ブランド製品の研究開発に着手。

■ 昭和35年
当時、多くのイベントが開催されていた京都駅前、丸物百貨店にて、発明協会主催の発明コンクール展に油圧カッタの試作品を出展。民間初の油圧工具開発として注目を浴びる。(油圧工具の国内初の開発事例は、機械部門を保有時期の理化学研究所)

■ 昭和36年4月
ポータブル型の油圧ワイヤーカッタの開発に成功。NC型番(NISHIDA’S CUTTER )ブランドで全国展開開始。

■ 昭和36年5月
大阪国際見本市に初出展。好評を博す。

■ 昭和38年5月
日本電設資材展に初出展。好評を博す。

■ 昭和38年6月
法人組織に変更、資本金100万円、株式会社西田製作所に社名変更。
世界的な電気部品メーカーとの取引は中断。

■ 昭和39年7月
オーストラリアへ、ワイヤーカッタを300台の輸出。海外取引開始。

■ 昭和40年6月
第二次南極観測船「ふじ」に搭載されたワイヤーカッタが昭和基地で活躍。新聞報道される。以後、海上自衛隊指定となり、全自衛艦に標準搭載品指定。現在に至る。
 

■ 昭和40年10月
国産の油圧端子圧着機を開発。電設業界へ本格的に進出。「油圧のニシダ」のブランドが定着開始。

■ 昭和46年4月
資本金400万円に増資

■ 昭和47年9月
現在地に本社を移転し、生産体制を整備。

■ 昭和51年4月
港区浜松町に東京営業所を開設。

■ 昭和54年9月
組立工場(1650㎡)の増設。グローバルな電気部品大手企業との取引再開。設備自動機械の製造に着手。

■ 昭和56年2月
東京営業所を渋谷区西原に移転。

■ 昭和57年10月
隣接工場と社員寮(1,000㎡)を買収。第三組立工場とする。

■ 昭和59年10月
身障者及び高年齢者向けの入浴介護支援機器の開発に成功(特許2件)。都市ガス会社採用。子会社でのOEM供給開始(現在廃番) 
■ 昭和61年2月
東京営業所の業務拡大のため、港区高輪2丁目 第一京浜沿いに営業所移転。

■ 昭和61年4月
輸出が好調。米国最大手メーカー向けに油圧パンチ1万台のOEM受注。
■ 昭和62年5月
新製品「フリーパンチ」の開発に成功。記録的な販売実績となる。

■ 昭和63年10月
科学技術功労者として、西田力夫が知事表彰。

■ 平成2年3月
新製品、「フリーパンチ」が、油圧パンチ初の米国特許を取得。

■ 平成3年2月
日本発明振興協会より、「フリーパンチ」が発明大賞を受賞。

■ 平成4年4月
「フリーパンチ」の開発での科学技術振興功績者として、西田力夫が科学技術庁長官賞を受賞。

■ 平成4年5月
京都府産業技術振興財団より新製品研究開発補助金を交付。

■ 平成4年7月
(財)京都産業技術振興財団より、ロボット研究開発に対して、助成金交付。

■ 平成5年4月
長年の油圧工具開発の評価によって、科学技術庁の上申により、 西田力夫が平成5年春の褒章において 「黄綬褒章」を受章。

■ 平成5年11月
同志社大学工学部自動制御教室と共同開発「鋳物バリ取りロボット」により、京都府より中小企業技術改善費補助金を交付。

■ 平成7年11月
「油圧マルチパワーツール」の開発で、京都産業技術振興財団より、京都中小企業優秀技術賞を受賞。

■ 平成7年11月
第2工場内に電子電気部品製造自動機の組立エリアを設置。

■ 平成8年7月
’96 電設工業展製品コンクールにおいて、「油圧マルチパワーツール」が、 油圧工具初の3位入賞。「中小企業庁長官賞」を受賞。

■ 平成10年9月
技術部設計室を第2工場2階に新設

■ 平成15年2月
ISO9000-2000年版 認証取得 (本社と東京営業所(現在は認証範囲外)) 認証範囲は油圧工具、関連工具、産業機械設備、入浴介護機器と全製品が認証範囲。

■ 平成15年6月
電設工業展製品コンクールにて「廃電線ケーブル・ストリップングマシン」が、「中小企業庁長官賞(三位)」 を受賞。

■ 平成16年3月
現社長 西田 浩巳が就任

■ 平成16年4月
ジャンボびっくり見本市委員会主催 「ジャンボびっくり見本市 大阪」(インテックス大阪)  ”いち押し商品コンテスト”にて、90社 7000票の投票の結果  「インパクト圧着」が1位受賞。


■ 平成16年6月
充電式ポンプ AVAIL(アベル)を発表。完成度が高い評価を受ける。


■ 平成16年7月
明治大学 政治経済学部 経済学科 伊藤教授ゼミ 工場見学 (文科省助成研究 全国の個性的な中小企業調査のため)

■ 平成16年8月
明治大学 経営学部 藤江教授ゼミ 工場見学  (活力ある中小企業の研究テーマのため)

■ 平成17年3月
近畿経済産業省 地域経済部長来訪  (関西のユニークな中小企業研究のため)

■ 平成17年8月
龍谷大学理工学部研修生7名受入れ(第6回目)

■ 平成18年8月
龍谷大学理工学部研修生5名受入れ(第7回目)

■ 平成18年12月
同志社大学社会学部 松村ゼミ 工場見学

■ 平成19年4月
ジャンボびっくり見本市委員会主催 「ジャンボびっくり見本市 東京」(東京ビッグサイト)  ”いち押し商品コンテスト”にて、新型「インパクト圧着」が、2位受賞。

■ 平成20年6月
三次元CAD 万能試験機等の設備導入

■ 平成20年8月
龍谷大学理工学部研修生6名受入れ(第8回目)

■ 平成20年11月
マシニングセンタ 追加導入

■ 平成21年1月
九州電力様 ご来社

■ 平成21年3月
マシニングセンタ 追加導入

■ 平成21年8月
龍谷大学理工学部研修生5名受入れ(第9回目)

■ 平成21年9月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成21年10月
明治大学政治経済学部 森下ゼミ来社

■ 平成21年11月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成22年8月
龍谷大学理工学部研修生5名受入れ(第10回目)

■ 平成22年8月
NC旋盤 2台導入

■ 平成22年9月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成22年10月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成23年4月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成23年8月
龍谷大学理工学部研修生4名受入れ(第11回目)

■ 平成24年6月
区画整理により敷地西側に道路が開通。敷地西側に正門 を新設。

■ 平成24年7月
亀戸に東京出張所開設 本社構内アスファルト工事完成 社内レイアウト再構築

■ 平成24年8月
龍谷大学理工学部研修生7名受入れ(第12回目)

■ 平成24年9月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成24年10月
社内レイアウト変更。旧正門を閉鎖。

■ 平成24年11月
充電式ブラシレス18V リチウム充電式 アウクシー発表

■ 平成25年5月
創業80周年。

■ 平成25年8月
龍谷大学理工学部研修生5名受入れ(第13回目)

■ 平成25年9月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成25年11月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成26年4月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成26年4月
ブラシレス14.4V リチウム充電式 アービレ バージョンアップ発表

■ 平成26年8月
龍谷大学理工学部研修生5名受入れ(第14回目)

■ 平成26年11月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成27年4月
伏見工業高校インターンシップ受入れ

■ 平成27年8月
龍谷大学理工学部研修生3名受入れ(第14回目)

■ 平成28年2月
油圧工具初の充電式18V-6.0Ah仕様を販売開始。

■ 平成28年8月
龍谷大学理工学部研修生3名受入れ(第15回目)

■ 平成29年5月
電設工業展にて新分野、延線ボーラーを発表。

■ 平成29年8月
龍谷大学理工学部研修生6名受入れ(第16回目)

■ 平成29年10月
新製品 延線ボーラー販売開始

■ 平成30年3月
36V仕様の新製品 販売開始 空冷ファン付き皮むき機 販売開始

■ 平成30年8月
龍谷大学理工学部研修生5名受入れ(第17回目)

■ 令和元年7月
三代目インパクト圧着発売開始

■ 令和元年8月
龍谷大学理工学部研修生5名受入れ(第18回目)

■ 令和元年9月
明治大学政治経済学部 森下ゼミ来社(3回目)

■ 令和2年9月
東京出張所(亀戸)閉鎖

■ 令和2年10月
ワイヤ加工機導入

■ 令和2年12月
二代目インパクトパンチ発表

■ 令和3年 8月
創作京友禅 憧玄工房 黒田庄七郎とコラボ「京都で創作ものづくり」スタート

■ 令和4年2月
マシニングセンター追加

■ 令和7年3月
保持機能付き油圧カッタ発表